鈍行しか止まらない駅、三河安城
春の陽気が身にしみた2002年3月下旬の或る日。岡崎へ行く事となった。調査と言う名目の元、観光をしに行ったのだが。
岡崎までは、新横浜から三河安城まで新幹線で行き、そこから先は岡崎まで東海道線に乗っていった。
しかし、三河安城は在来線も新幹線も鈍行しか止まらない、悲しき駅。
新幹線に乗っていても、途中、何回、格上の新幹線に抜かされたのやら?
岡崎城公園にて
そして難なく、岡崎城へ到着。思っていた以上に静かな公園だった。
天守閣にも登ったし、公園内にある「三河武士のやかた館」も見学した。
普段、本や史料でしか徳川関連のものに触れられないので、肖像画など、実物を見ると感慨深いものを感じた。
悪夢の大樹寺
午後から三河松平家の菩提寺である大樹寺へ行く事となった。
大樹寺は岡崎公園からバスに乗り継がないと行けない。
と言っても、20分程で着くとの事なので、一安心。
バスに乗ろうかな?と思った時、何の前触れもなく腹が「ゴロゴロ」。
慌てて、近くのデパートに入り、トイレへ直行。これには驚いた。
お陰でバスを1台逃がしてしまったので、暇を潰す為に本屋に立ち寄り、岡崎の地図を購入。 万が一を言う事があるので。
さて、バスに乗り「大樹寺前」にて乗車した。
そこで私がとんでもない誤解をしたお陰で、悲劇に遭う事になるとは、思ってもいなかった。
大樹寺の周辺には「大樹寺町」となる地名に成っていて、そこに大樹寺があるものかと思い込んでいた。
後で地図をよく見てみると、実際、大樹寺町に大樹寺が無かった事が分かったが、地図を持っていたにも関わらず、道に迷う始末。結局、バス亭から10分で行ける所を、40分も掛けてしまった間抜け振り。
大樹寺の門を見た時「やっと、着いた!」と叫んでしまった程である。
三河松平氏の墓にも行ったし、寺の中にある、重要文化財のお宝も見学した。
誰も居なかったので 1人で落ち着いてゆっくりと、見学出来たのは有り難かった。
寺内を全て見回り、外に出ようとした時、これから寺内見学するおばちゃん集団に遭遇した。
紙一重とは言え良かった、奴等と一緒ではなくて。
八丁味噌が旨い!
岡崎の特産品と言えば「八丁味噌」。これは『家忠日記』にも出てくる代物で、なかなか、美味との事だ。
夜、八丁味噌煮込みきしめんを食べたのだが、聞きしに勝る程旨かった。
味噌の色が濃かったけど、その分、旨味が増していると思った。また、買いに行こう。
一泊した後は、岡崎市立図書館にて家康関連の史料を収集した。地元故に多くの史料が収集出来て良かった。
また機会があれば、岡崎へ行くつもり。今度は小栗屋敷跡とかに行ってみたい、と思う。